人間の大胆さを何度も思い知らされる。 昔年の想いを忘れたかのように衝動は発動機に点火する。 流石に南中後は厳しいようで、熱狂の最中に知的な冷却が疲労を救う。二度目というのもあるのかもしれない。摩耗や断絶には臆病なまでに用 […]
人間の大胆さを何度も思い知らされる。 昔年の想いを忘れたかのように衝動は発動機に点火する。 流石に南中後は厳しいようで、熱狂の最中に知的な冷却が疲労を救う。二度目というのもあるのかもしれない。摩耗や断絶には臆病なまでに用 […]
お決まりの高麗芝とお決まりの海岸線。日の出づる方角へ新しい冒険。 想い出は時として予告できない辛酸として遺伝子に刻まれる。 思春期を操る神々の悪戯か、あるいは狡猾な政治力の行使か。 線分の両端を考える時、その途上にある一 […]
わたしはあなたのことを知らない。きっとあなたは私たちのことをよく知っている。 経済活動はときに偽善的であり、ときに無関心でさえある。 12番目の矮小な器が適時打を打ち、それにわたしたちも少し迎合してみる。 海水の境界線を […]
おそらくは北西の限界。渓谷を経由することで、冒険はある種感傷的な意味を持つ。 憧れの勾配は思いのほか緩やかで、むしろ整った街道により苛立ちを覚える。 真面目な商いって一体何。腕力と優しさは反比例するものなの。そもそも彼は […]
回避すべき質量は莫大で、あらゆる政治的かつ不均衡な労働を伴うだろう。 湾内を周遊することはある種の贅沢であり、特別な焦燥でもある。 時間というものが有限であることよりむしろ、地球が自転していることに、この感情は依拠してい […]
二度目、三度目にもなると、ひとは大胆になる。九番目の線分をひたすら左へ。孤独を忘れて幾年かを投影機のように早回しで確認する単純作業。異音に悩まされつつも、記憶はいたって冷静だ。 孤独は積極的に没入してこそ、その遊戯性を甘 […]
不可逆的な記憶の蓄積と不可避の記憶の蒸発。 粗野で不躾な思春期は、情景を記憶には留めず、感情のみを反芻する。 直角や中庭は平坦で細長い回廊として灼かれ、半月の起伏はその片鱗さえも残していない。 新しい光学的記憶が系図の中 […]
あなたにそばにいてほしい。あなたにそばにいてほしくない。決して想像できない、あなたのいない世界。 きっとあなたは知らない。嫌悪と憎悪に満ち、諦めにも似た眼差しを。 でも、わたしたちは知らない。あなたにもずっとそばにいて欲 […]
お決まりの街道を回避して、狭小の峠へ。降雪を控えた海辺の風も、今はもう発動機にやさしい。 折り返し点ではなく、通過点となる目的地。人々が生の営みを諦めた町も、その佇まいは凛として美しい。 温泉街の若者たちをやり過ごしなが […]
一個人に属する名勝の不可思議。 幼い平穏から焦燥に移りゆく、決定的通過。 支配を払いのけたあと、彷徨う塊に寄り添うすべはあるのか。 平常心との対峙に志も力尽きるのか。 タイムカプセルが伝える意思を省みて、懐の矮小な自尊心 […]
偶然の散歩道。 歯科医院の悪戯。
最果てとも思われるような場所で偶然出会うのは真正のEdgists。彼らの興奮を想像する冗談を交え、乳飲み子と妊婦との無頓着で能天気な逃避行。これは危機管理能力の欠落かあるいは肯定的な世界観か。大陸棚は未だ沈黙を保っている […]
古いものの側から見た新しいもの。
都市ってなんだろう。 利便性を引力にした特異点?収益性を光源にした殺虫灯? 生きているというよりも、生かされているということが凄く重要な気がする。 ある基準により与えられた賞賛。 凄く怒っている人。何に? 彼に? spa […]
三脚を立て、高台から入り江を撮る一人の男性。その背後に一人の女性。4、5間ばかり離れて同じく三脚を立てる一人の男性。その背後にも一人の女性。 高緯度の日の入りは永く、女たちは欠伸を伝染し合う。 男たちは幾許かのバツの悪さ […]
奇岩よりもむしろ心を捉えて離さない、おびただしい数の小舟たち。ここには成熟したマーケティングもブランディングも通用しない、独自のビジネスがあるというのか。
絵画的であることと文学的であることの違いが、どれだけの人に理解されているのだろう・・・と思う。抽象は詩歌であり、視覚は具体性を持ってのみ一定の強度を得るものだろうに。模倣を否定することで得たのは、特殊な商人の虚栄心だけだ […]
究極の西を目指す。指南車は上質だが、管理官はおざなりだ。料金は最上だが、配管工は不躾だ。実際に我々は勝ったのか。 否、その慎ましやかさに敵うはずもなく。圧倒的敗北感に感涙するのみだったのだから。
実際の距離と体感との落差。 好青年の私生活。合法的余暇。 たった一人の歴史に縋る人たち。 15人の給仕と桃色の食卓。 寝室に土足で踏み込む展覧会。
どれだけ進んでも海には出られないという憂鬱。どれだけ進んでも海に出ることはないという幸せ。
軍事基地よって守られてきた自然。矛盾というよりはむしろ腑に落ちる感覚。そもそも地球は粗野で乱暴なものなのだから。
Urmas Sisask “Starry Sky Cycle”Lauri VäinmaaFinlandia 4509 95880 2 iTunes 豊かさが憧れだった頃の夏の夜の寡黙な遊戯。懐古的 […]
地球の割れ目を覘いてみた。 全方位に視界を遮るものがなく、広がる景色をレンズが捉えられるのはわずかな部分のみ。ケーキで例えるなら64分の1ピースぐらいか。
車内は身動きが取れないほどの混雑だが、神泉あたりでもうすでに心は漆黒に持って行かれている。ありきたりの光景を聴覚で覆い隠すほどに心を揺さぶる旋律。 十五年後、かつて憧れた中心に辿り着いた時には、それはまるで化石のような物 […]
デモでもなく、暴動でもなく、ただただ歴史を見る人たち。
登れば登るほど厳しくなる山の気候は、自分の限界と意外な力強さを同時に思い知らせてくれる。
ジブラルタルを経由して港町、南の真珠から駐屯所、そして迷宮へ。誇り高き民族の営業には殆感心させられる。恥辱にまみれた加害者として追われ、やむなく迷宮入りした後、ラツィアーレの大家族の家長によって、欧州の寛大さをも知ること […]
早朝の大西洋からの風は、冷ややかではあるが心には暖かく心地よい。浮かれた気分と自尊心と諦めが交差する不可思議な社会保障。シルバーウェアで不協和音を奏でる老夫婦たちと我々に、どれだけの差異があるというのか。海岸線の断層は自 […]
クリックで購入という概念がない時代。ボックス・オフィスに直接郵便で予約する。何度か書簡を往復し、当日現地の「事務室」で受け取る方法だ。もちろんバンク・ドラフトはすでに配送している。今思うと無邪気ですらある純粋な商取引。事 […]
モスクワ広場でメトロからバスに乗り継ぎ、やっと辿り着いた閑静な住宅街の中に佇む邸宅。一年後に、再び訪れることになる思い入れの深い場所。自分にとって、彼の音楽が本当の救いだった時代の話。 BARTÓK’S WO […]
空の旅がこんなにも寛大だった頃、意外と世界はギクシャクしていた。空の旅の自由度が著しく限定されている今、世界はどうだろう。